連載「各自動車メーカーの販売金融業務とその役割～モビリティ・サービスの付加価値模索～」大村良三（３）

企画・解説・オピニオン, クルマ文化・モータースポーツ, コラム
2018年8月25日 00:00

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写真１　発売したばかりのピックアップＸ２５０ｄ　４Ｍａｔｉｃも月額提示　メルセデスべンツシュッツガルト支店

写真２　推奨販売価格（１９％付加価値税込み）で４万９５２８・３５ユーロ。月額リースは２３０ユーロの表示。右側は環境関連の排ガス値表示

写真３　最新の電気自動車メルセデス・ベンツＧＬＥ５００　４Ｍａｔｉｃも月額販売の展示あり。頭金３割、３年リース、金利３・８５％、走行距離３万キロ上限で月額８００ユーロ（推奨価格は１０万６７２５・１５ユーロ）シュッツガルト支店にて

写真４　シュッツガルト市内のＢＭＷ支店の展示車輌「私をリースして＝ＬＥＡＳＥ　ＭＩＣＨ」と車体横に記載。月額１９９ユーロ（約２．４万円）

写真５　シュッツガルト市内のアウデイ販売店ショールームでもＡ７の高級車も定価は１１万３２２５ユーロだが３年リースの月額支払料は９９０ユーロと直ぐ横に表示ボードがある

写真６　月額リース料が実行金利。２．９％で頭金２割で月額９９０ユーロになると言う計算書

写真７　ルノー・シーニックのゼロ金利残価型ローン表示

写真８　ドイツのインターネットでのフォードの月額リースの広告。最近のリースはフルメンテナンス付でこれだけ月額払えばあとは何もいらないと強調

写真９　２０１７年のメルセデス・ベンツのブースでのシェアード・サービスのパネル。スマホ利用でのシェアード・ライドが現実化した年である

写真１０　スマート車Ｃａｒ２Ｇｏのフランクフルト市内のカー・プール。カーシェアもコネクテッドもやり方はレンタカーに帰着する。ならば自分でレンタカー事業を始めたらと思ったのかメルセデス・ベンツは２人乗りのミニカー・スマートＳｍａｒｔでどちらも始めた。それがスマホで全てを行うＣａｒ２Ｇｏのシェアードサービス。米国、中国でもサービス開始。昨年末で１７８０万人のユーザーを獲得したと発表

写真１１　ミュンヘン空港でのＳｉｘｔの展示。本社がＢＭＷと同じミュンヘンにあるのでＢＭＷとは関係が深い。なおＳｉｘｔは創立者の名前

写真１２　ミュンヘンのＢＭＷ支店内にＳｉＸＴのレンタカーの出店がすでにあった。女性の担当が常駐している

写真１３　ＢＭＷの［Ｄｒｉｖｅ　Ｎｏｗ］のアプリで車両呼び出し。欧州中心で昨年末で約６千台の車両が利用されている。１００万人の利用者を獲得したとあるが、車は今一つ伸びが悪い電気自動車のｉ３。ＢＭＷプレスフォト

写真１４　２０１７年フランクフルトモーターショウのＢＭＷブースに展示されたコネクテッド関連のＩＴ企業のロゴマーク。異業種と提携しないとこのスキームは成立しない？

写真１５　ＢＭＷのＰａｒｋ　Ｎｏｗアプリでの駐車場予約。ただし自動化されておらず人が管理する大きな駐車場が対象で、まずは米国の大都市での開始。（ＢＭＷプレスフォト）

写真１６　カールスルーエ市の市電とリムジン・サービス［ｍｏｏｖｅｌ　ｏｎ　ｄｅｍａｎｄ］＝オンデマンドのミニバンでのタイアップ（ダイムラープレスフォト）

写真１７　これは文字通り”マイ・タクシー”。この運転手に聞いたところダイムラーがアプリをコントロールしているのは知っているが、車は必ずしもメルセデス・ベンツだけではなくＢＭＷもアウデイもあるとのこと。ドイツのかつての首都「ボン」の路上にて

写真１８　シュッツガルト駅にあるドイツ鉄道と自転車のシェア・プロジェクト。バックパックを背負う若者が借りに来ていた。ＤＢとあるのはＤｅｕｔｓｃｈｅ　Ｂａｈｎ（ドイッチェ・バーン）＝ドイツ鉄道の略。自動車ばかりではなく列車もシェアード・サービスには熱心である。

写真１９　ドイツの競合自動車メーカー２社がモビリティ・サービスの「欠損」を止め利益が出せる様に協調することが、３月のスイスジュネーブショウの会場で話され合意されたと。５０／５０のＭｅｒｇｅｒ　ｏｆ　Ｅｑｕａｌｓ対等の合併の精神で具体化を進めることになった。ただし公正取引を管轄するカルテル庁の認可を条件とする（写真２０）。うがった見方をすればモビリティ・サービスでは２社とも「まったく利益が出ていない」ことになる